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突然ですが、糖尿病ってどんなイメージですか?

太った人がなる病気でしょうか。または、自己管理が不十分な人がなる病気でしょうか?

今回は、糖尿病栄養指導を担当した中で感じたことをお話してみようと思います。

糖尿病の食事療法と聞いて、「あれもダメ、これもダメ!」と禁止ばかりを想像される方もいらっしゃると思います。

先日、私が糖尿病の栄養指導を担当した患者様は、緊張された表情でこう言いました。

「これからは、大好きな肉も、おやつも食べちゃダメなんでしょ?・・・。」

なんて悲しいことでしょう。私が「食べてはいけない物は何もありません。食べる量と全体のバランスを少し整理してみましょう」と言うと、患者様の表情は徐々に明るくなります。

また、ご主人が糖尿病の診断を受け、栄養指導に同席された奥様が「主人が糖尿病になったのは、私のせいでしょうか?」と、ご自身を責める場合もあります。

食品によっては血糖が急激に上がるものや、それ程上がらないものもあります。また食品の組み合わせや食べる速度、順番によっても血糖は変化します。毎日の食事の中で、食べ方を少しだけ変えることで、血糖値は大きく変化することを知ってもらいたい。栄養指導は、なるべくシンプルで分かりやすく身近に感じてもらえるように意識して行います。そして、合併症を未然に防いで欲しい。 そんな気持ちで、日々患者様やご家族に対してお話しています。

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「こんにちは、栄養士さん。今回は、HbA1cが下がったよ!」

「良かったね。低血糖は無かったかい?」

糖尿病は、毎日の生活習慣の改善が重要といわれています。私は、栄養士として食事の面で糖尿病患者様の血糖管理が良くなるお手伝いができれば、と思っています。そして外来では、これからもなるべく多くの方にお声掛けできればと思っております。

一年を振り返って・・・。

ご縁ありまして、このブログを担当させて頂き、一年が経ちました。

たくさんの方に支えられて、ここまで続けることができました。

本当にありがとうございました。

では、また!!

  

東邦病院、管理栄養士 五十嵐美代子

  
  
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