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飢餓や糖質を制限、運動などでブドウ糖が不足すると、リパーゼという酵素が働くようになり中性脂肪(トリグリセライド)が分解されます。中性脂肪は、グリセロールに脂肪酸の鎖が3本つながっています。

様々な脂肪酸がグリセロールにつながっています。通常脂肪酸は、カルニチンとともにミトコンドリア内にとりこまれます。

中鎖脂肪酸は特殊で、カルニチンが必要なくミトコンドリアに取り込まれます。

肝臓のミトコンドリアではアセチルCoA(アセチルコエー)が大量に作られます。ところがブドウ糖が不足している状態だと、TCA回路でアセチルCoAを原料としてATPを作ることができません。

そこで、2分子のアセチルCoAからアセトアセチルCoAを経てケトン体(アセト酢酸、βーヒドロキシ酪酸)が作られます。ケトン体にすると、血流に乗せて他の臓器に届けられるためです。

ケトン体3.png

肝臓からケトン体を受け取った他の臓器(例えば脳や筋肉など)では、ケトン体を分解してアセチルCoAにもどしTCA回路でATPを作ります。

食事制限をして運動をすると通常でも脂質を原料として、エネルギーを作れます。

ここに、少し工夫が必要になります。

内臓

  さん

肝臓の働きは非常に大きいものがありますね。
ATP合成は奥深いものがあります。

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ピグモン

  さん

糖質制限を行うと、思ってもみないことが起こるのですね!

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A.S

  さん

生体内の回路は複雑であることがよくわかりました。

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ききさん

  さん

肝機能が弱いとケトン体が出にくいとかありますか?

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りるりる

  さん

他の臓器においてもブドウ糖不足は解消していないと思うのですが、他の臓器では、ケトン体から戻されたアセチルCoAでTCA回路でATPが生成できるのでしょうか?

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りるりる

  さん

先ほどのコメント、すみませんでした。次の記事にちゃんと答えが書いてありました。

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