新年 おめでとうございます。 大人のための食育ブログでは今年から新しく「日本食の伝統」を学ぶことにします。

 これまでの124話では、食生活の現状を2年間にわたり解説してきました。まとめてみるとつぎのようになります。

、私たちの食生活はかつてなかったほどに便利で、豊かになってはいるが、その反面、予期せぬ弊害を生じることになった。列挙してみると、1、食料が自給できなくなった  2、自然破壊型の食生活になった 3、安心して食料が選べなくなった 4、食生活が人任せになった 5、健康に良い食生活ができていない 6.個食,孤食、子食が増えた などである。

 なぜ、このようになったのか、一言でいうと 「豊かさに慣れて食べることの有難さを忘れた」からである。このまま放置しておくと近い将来に由々しい事態になるかもしれないが、そのような危機感を持っている人はごく少ない。なぜかというと、食べ物がなくて飢じい思いをした戦前、戦後の貧しい食生活を経験した世代はごく少なくなり、大多数の消費者はこれが当たり前だと思っているからではあるまいか、

 そうであるならば、今こそ、「日本人は何を、どのように食べてきたのか」 という日本食の文化の歴史をたどり、、そこから先人の知恵、経験を学び取って「明日の食をどうするのか」を考えてみることが必要である。人間は頭で食べるとも言われる。歴史を学ぶことは過去と現在のキャッチボールをして未来を洞察することであるという。新しい食育シリーズでは、優れた日本食の伝統を今に生かして「今日と明日の食はどうあるのがよいのか」 を考えてみることにする。ご参考になれば幸いである。

 

 

 

 

 

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