ビタミンやミネラルは少しぐらい摂取不足になっていても、すぐに欠乏症状が現れることはないから気づかずに過ごしやすい。とくに、不規則な食生活を送っている若年層は知らず知らずのうちにビタミンやミネラルの摂取不足になりがちであるから、サプリメントを飲んで積極的にビタミンやミネラルを補給するとよい。

 平成13年からそれまで医薬部外品として販売されていた12種類のビタミン、A,B1,B2,B16、C,D,E,ナイアシン、パントテン酸、ビオチン、葉酸と5種類のミネラル、亜鉛、カルシウム、鉄、銅、マグネシウムは、1日に必要な摂取目安量の数倍を配合した錠剤、あるいはカプセルが「栄養機能食品」として販売されている。これらを使えば若者に不足しがちになっているビタミンB1やB2、は食事で摂らなくてはならぬ量の数倍、カルシウムや鉄は2倍程度が補給できる。

 ビタミンやミネラルの生理作用は極めて広いから、少量で欠乏症状を予防するだけでなく、多量に服用すれば総合的な健康増進、疾病予防にも効果があると期待できる、すでにいくつかのビタミンには発がん予防、免疫増進、疲労回復、ストレス緩和、老化遅延などの効果があることが動物試験で確かめられている。アメリカでは健康増進あるいは疾病予防や代替治療に使うため、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ハーブなどを多量に配合した錠剤、カプセル、ゼリーが「ダイエタリーサプリメント(栄養補助食品)」として利用されている。

 しかし、これらの保健効果を人に服用させて証明することは難しい。かつて、ビタミンAあるいはβーカロテンに肺がん予防効果があることを証明しようとして、延べ14万人を対象にβーカロテンを数年間投与する疫学調査が実施されたことがあるが、結果は判然としなかった。

 ついでに一言、     フーデイクトブログから食の専門家ブログに移行してから、諸先生方のブログ更新が少なくなり、読者のコメントも減って淋しい。熱心な読者がいてくれると思えばこそ、このブログを書いているのであるから応援のコメントをお待ちします。

 

 

 

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