健康寿命を延ばすため、
減塩で高血圧を予防する

～子どものころから塩を意識する（Salt-Conscious）～
～日下医院 院長  日下  美穂～

　前回も少し触れましたが、今年5月26日、土曜日、日本高血圧協会市民公開講座を呉市役所の絆ホールで行うことになっています。それにくっつけて若い人たちにも、楽しく学んでもらえるように、呉減塩サミット2018、ソルコンマルシェを同時開催する予定です。

　日本高血圧協会とは、一人でも多くの方々に国民病である高血圧に関して知ってもらい、高血圧の予防や治療のお手伝いする事を目的に活動している協会です。特に、食塩摂取量の多い日本では、減塩への取り組みが大切なので、日本高血圧学会と共に啓発運動をしています。毎年5月に各地方で市民公開講座を行いますが、中国地方ブロックでは広島県支部が呉で行うこととなり、支部長の済生会呉病院院長、松浦秀夫先生と副支部長の私が計画することとなったのです。

　せっかく呉で行うので、考えました。より広く、しかも若い人や子どもにこそ参加してほしいと。そこで公開講座も、市民が顔見知りの呉市内の身近なドクターたちがわかりやすく解説するような内容にして、講演だけでなく、同時進行で他の会場では栄養士さんが行う味覚検査や、子どもクッキングのビデオ上映、そして呉市の職員による学校給食に関する展示なども行うことに。

　また、隣接する中央公園ではソルコンマルシェ（Salt-Conscious Marche）と銘打って、塩を意識しながら美しく健康に暮らすことを提案する市場を開催することになりました。しかも「あさまち」という、呉の若者が中心となり街を活性化するNPOとコラボするのです。美味しい減塩の食品の屋台などもでる予定ですが、さらに進めて、減塩食がさらに美味しくなるように、「お洒落に可愛い食器に盛って食べる」を提案して食器の販売なども。その他、楽しいアイデアも続々出ています。インストラクター付きのウオーキングなども若い彼らが計画してくれています。高校生のブラスバンドなどにも賑やかしに来てもらおうという案もあり、楽しいことばかり。

　中高年の人は勿論、これから減塩（適塩）が本当に大事なのは若者や子供たちなので、一緒に楽しめるイベントにしようと思うとこちらもわくわくしてきます。楽しくて、日本の未来が明るくなるのが一番ですから。皆さん、また、報告します。時間があったら私たちのサミットに参加してください。引き続きSalt-Consciousいたしましょう