食べ物にどのくらいの食塩が入っているか、なかなかわからないものです。例えば、コンビニでお弁当を買うことにしましょう。実際のお弁当に付いていた栄養表示をお示しします。このお弁当は「野菜たっぷり▲▲▲」と書かれておりヘルシーなイメージを押し出しています。一食当たり熱量520kcal、よしよしと読み進んでいくと、塩分のところはNa 2.6g、これで多くの人は食塩が一食分2.6gだから、1日6g未満が推奨量としても、残りの二食に気を付ければそんなにオーバーしないなどと思ってしまうのです。ところが、これはナトリウム量であって食塩量ではありません。食塩相当量はNa×2.54です。計算しやすくNa×約2.5と簡略化しても、このお弁当にはおよそ2.6g×2.5=6.5gの食塩が入っていて、一食だけで一日分の推奨量6g未満をはるかに超えてしまうのです。でもこのお弁当だけが特別に食塩が多いわけではなく、多かれ少なかれ市販のお弁当やお惣菜には食塩がびっくりするほど多く入っています。
実は、日本高血圧学会は、他の学会や多くの関係団体に声をかけて、長年、厚生労働省や消費者庁に、Na表示から食塩相当量表示に変更するように提言してきました。それがようやく昨年に実現して、栄養表示を行うときは食塩相当量で表示することが義務づけられたので、皆さんにとって、わかりやすくなって減塩の動機づけになるだろうと喜んでいます。何よりも正しく知ることが行動に結び付くことですから。しかし、2020年まで経過措置があるためにまだまだNa表示が多いのが現状です。ですからくれぐれも皆さん、食塩相当量(g)=約Na(g)×2.5をお忘れなく、食塩の摂りすぎにご注意ください。
年末年始、外食することや、加工食品、市販のお弁当やお節料理を食べる機会が多いと思います。今年こそは、浮かれ気分に押し流されずに、冷静に頭でクールに食べてみては? でもやっぱり流されてもみて、お正月の浮かれ気分が収まった1月中旬から始めましょうか?
あひる
さん年末年始はどうしても外食や市販品を購入してしまう機会が多くなるので、
今年は冷静に栄養表示を見てみようと思います。
全ての食品が食塩相当量表示になる日が待ち遠しいです!
あお
さん「冷静に頭でクールに食べる」!かっこいい表現ですね^^
今年は年末年始に押し寄せる塩分の誘惑に負けない様意識してみます!
きき
さん知らず知らずに塩分摂ってしまってそうで、怖いですね。
Na×2.5gを忘れずに、年末年始過ごします!
ちっくる
さんこのお弁当に6.5gも塩分が入っているなんて驚きました。。栄養価をよく確認して、Na表示の場合は計算して買うようにします。
しろくま
さんナトリウム量と食塩量はついつい同じに考えてしまいがちですね。
きちんと注意してこれからは見てみます。