最近、学校給食の残食の問題で新聞やテレビのニュースが報じられ大変驚きました。デリバリーの給食にプラスティックや髪の毛などの異物混入は言語道断ですが、残食の理由に「美味しくない」、またその理由に「減塩で味がわるいから」も原因と報じられ、大変残念な思いに駆られました。
ただ、学校給食に減塩がある程度普及しているのだという事実が分かり、それはそれで少し嬉しい気もします。三つ子の魂百までといい、味は慣れです。子どものころに食べた味、経験したことは生涯を決定づけます。食を成長過程で見ると、離乳食までは減塩してありますが、その後すぐに、日本人の食の特徴である高食塩の大人と同じ味の食事を食べさせられて、その食習慣が大人になっての高血圧や脳卒中、続いて寝たきり、認知症などの日本人の典型的な行く末を招いているのです。
子どものころから減塩できると、将来の健康寿命を延ばせる希望があるのです。また、子どもが減塩することで、他のメリットもあります。大人に減塩を勧めても、何だかんだと抵抗が多いものの、子どもが学校で減塩の必要性を習い、給食のレシピのプリントなどを持って帰ると、「子どものため」にとあっさり減塩を受け入れて家庭食が減塩化されます。大人世代の健康にも貢献できて一石二鳥です。
でも、減塩の給食も美味しく食べられなくては何の効果もありません。工夫が必要です。ただ、塩や醤油や味噌などの量を減らしただけでは味気ないつまらない食事となってしまいますが、出汁や、酸味、香辛料やいわゆる乳和食のテクニックを使うと今までよりも美味しくつくることができます。一気に減塩するのではなく少しずつ減らしていくのもコツです。減塩給食は日本の将来のためにも是非続けていただきたいと思います。
また、給食を食べる意味を子どもに教えることが大切です。生産者が一生懸命野菜やお米などの食物をつくり、動物の命をもらい、栄養士が健康になるように栄養のバランスを考えて、料理をする人も一生懸命つくってやっと自分たちの口に入ることの感謝が必要です。それが分かるとそんなに簡単に不味いから食べないという気持ちは起きないでしょう。あるいはこの過程のどこかで手を抜いていることが子供たちに見透かされているのかも知れません。つくる方の真剣さ、愛情も必要です。
また、集団心理も働いているような気もします。誰かが「これ不味い、こんな物食べられない」というと、美味しいと言って食べること自体がかっこう悪いように思えて残食する。いじめと同じ構図かもしれません。
何はともあれ、将来を担う子供たちが、給食でバランス良く食べることや減塩の大切さを学び、心身ともに健康に育つことを祈ってやみません。
りこ
さん給食のニュースには驚きましたね。
減塩も工夫すれば、美味しく食べれることを
日下先生のブログやいろんなネット情報から学びました。
正しい情報が広まればいいのですが・・・
グリーン
さん給食問題は私もとても残念に思います。
小学校の給食を思い出してみて、とても美味しくてみんな取り合いでじゃんけんして
勝った人がお替わりしていました。
学校内で手作りしてくれていたからかもしれませんが、
今はセンターで給食を作るのが当たり前になっていますし、
何か味気ない気もしてしまいます。
美味しいと思って食べてもらえる給食にして欲しいですね。
しろくま
さん減塩には小さいころからの習慣も大事なんですね。
給食という比較的馴染みの深い場所であれば、より大きく関心も
持ってもらえそうです。
パン
さん学校給食が減塩化されていることを知らず、とても驚きました。
子供の頃に食べた味に慣れてしまうことは確かですし、
将来の健康を考えて、子供の頃から減塩の大切さを学ぶことは
とても良いことだと思います。
もち
さん減塩・バランスよい食事はもちろんのこと、
友達とわいわい楽しく食べるということも、給食(食育)に大切だと思います。
一旦は、給食とお弁当の選択制になるようですが、
早く安心して給食を楽しめるようになってほしいと願います。
おむすび
さん昔母親が握ってくれた塩むすびが、懐かしいな。今はそこまで身体を動かしていないから、薄味塩むすびでいいかな!
こっぺぱん
さん昔のように給食をおかわりした
当時のメニューに比べ
今は栄養や調理の工夫が
されているのに残食があるのは
残念です