『ビールはプリン体ゼロにしているよ。』と教えてくださる患者様がいらっしゃいますが、
どうかな?と思います。
しかもアルコールは肥満や脂質異常症との関連もありましたよね。
(もはや贅沢病ではない痛風について 参照)
①お酒を飲むと、尿酸を作り出される量が増える!
アルコールが肝臓で解毒される際、尿酸のもととなるATP(アデノシン三リン酸)が利用され、
尿酸が作り出される量が増えるので、結果、尿酸値が上がる。
②お酒を飲むと、尿酸の排泄が阻害される!
アルコールが肝臓で解毒される際、代謝産物として乳酸が出る。
乳酸は尿と共に尿酸が排泄されるのを阻害するため、結果、尿酸値が上がる。
③お酒を飲むと、利尿作用で尿酸が濃縮される!
アルコールには利尿作用があり水分の排泄量が増加し血液中の尿酸が濃縮されてしまうため、結果、尿酸値が上がる。
④お酒に含まれるプリン体とプリン体を多く含まれるつまみを食べて、尿酸値が増加しやすい。
たしかにビールは他のアルコール飲料と比べるとプリン体は多いですが、①~③の理由により、結果ビールはプリン体ゼロにしているからと言って、大丈夫ではないという事です。
つまみの話はまた別の機会に。
"飲むなら何が良いですか?"
と、患者様からよく質問されます。
尿酸値が既に高いという方は、理想は禁酒です...
お酒が好きでどうしても飲みたいという場合は、適量と言われる量(アルコール20g)に抑えてみませんか?(右表参照)
つまり、何が良いとはなかなか言えないのです。
昔は週1の休肝日と言われていましたが、今は週2、それも続けて2日と言われています。
ビールが好きな方で、炭酸水を飲むようになったらビールの飲酒量が減ったり、休肝日を増やせたという方がいらっしゃいます。(シュワシュワ感が満足感につながった。)
焼酎を割る水やお湯の量を増やしたり、コップに入れる氷の量を増やす事で、飲酒量を減らせた方もいらっしゃいます。
お酒が大好きという方は、飲み方を見直してみる事は、尿酸値を下げるために大切と言えそうですね。
アルコール飲料はエンプティーカロリーだから、カロリーゼロでしょ?ではない。
ダイエットのために蒸留酒にしているという方もいらっしゃいますが、蒸留酒にもエネルギー量は発生します。
通常エネルギー量(カロリー)は下記の式で算出されます。
"エネルギー量=たんぱく質量×4+脂質×9+炭水化物×4"
しかし、アルコールの場合は異なります。
アルコール1gが約7kcalのため、蒸留酒の場合、たんぱく質・脂質・炭水化物がゼロでもエネルギー量は発生します。
100ml当たりのエネルギー量を比較すると、アルコール度数の高い物ほどエネルギー量は多くなります。
しかし、アルコール度数が低い物は1回飲酒量が多くなるため、どれが良いとはなかなか言えません。
適量の飲酒量と言われているアルコール量20gのエネルギー量を比較すると、蒸留酒は醸造酒よりエネルギー量が少なくなるのは含まれている炭水化物量が少ないためです。
アルコールのエネルギー量全てが摂取エネルギー量にはならず、いわゆる"エンプティ―カロリー"と言ってエネルギー源にならない分もあり、飲酒後の酸素消費量の増加や血行促進によって消費されるとも言われています。
しかし、だからと言ってアルコールはカロリーゼロな訳ではあ りません。
アルコールの約1/3が肝臓で処理され、飲酒量によって異なりますが2/3がエネルギー源となるとされています。
何を飲みます?どの位飲みます?休肝日は週に何日設けられそうですか?
ぴょんきち
さん飲む量を減らさないといけないことは
分かっててもストレスで飲んじゃう。
高熱や風邪など体調を崩したとき以外は
休肝日ゼロで飲み続けてます。
プリン体が少なくても、
おつまみやスナック菓子をたくさん食べるから
必然的に不健康な身体になってしまう。
星 さん から ケイ さんへの返信
ほんまそれ…
プリンたい
さん本格焼酎 20度。
アルコール20g相当は、何mlになりますか?
ケイ
さん「飲むなら何がいいですか」の質問に、答えて欲しかったです。
どれもダメであっても、これはまだまし、少しはこっちにした方が良い可能性がある、でもいいのです。
痛風のサイトを見ている人の最大の関心がこれなのだから、主観で構わないので何か言ってもらいたい。
なんのために全部読んだのか………
お酒
さん私は焼酎が好きなのでついつい呑んでしまうことがありますが、
これを機に割る水の量を増やしてみます!
足痛い
さんアルコールが痛風の原因ですか!週に1OR2回飲んでいると、なってしまうかな?
のん
さんお酒は少々たしなむ程度ですが
禁酒までいかないので 炭酸水を活用して
お酒の量を減らす方法 勉強になりました
かたやま
さん私はかなりお酒が好きなのですが、この記事を拝見して、ビール以外でも尿酸値は上昇すると知り、少し気をつけたほうがいいかもしれないな。。。と思いました。
やはり、なんでも適量が一番なので、将来禁酒にならないように今から気をつけていきたいものです。
ぷりん
さん私は素人なので知らないことが多く、とても勉強になりました。
お酒との付き合い方を考えさせられました。
ぱんだ
さん尿酸値を減らすためには禁酒が一番の最善策ですが、実際のところなかなか難しい部分がありますね・・・。
この記事を参考に、アルコールとの関わり方を再検討していきたいです。
なつ
さんプリン体が少なくても、アルコールが尿酸を増加させるんですね!
たしかに、プリン体0だと安心してしまいます。
炭酸や氷を増やすアイデアも勉強になりました。